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かた21動物病院

人とペットの良好な関係を願う

コメント集

腫瘍のレーザーメスによる新しい処置法

最近増えてきているレーザー光線を使用した、皮膚上の腫瘍手術処置です。
今までデリケートで触れなかった(メスを入れにくかった)場所への手術に適応します。

最近行った、レーザーメスを使用しての腫瘍手術(レーザー固定縮小術)です。(飼い主さんの良好な選択)
腫瘍のレーザーメスによる、新しい処置法 固定縮小化法
第1回目診察(初診):顔面に腫瘍のできた猫ちゃん(14才)が診察に来ました。
鼻から2mmしか離れていません。セオリー通りにメスを入れると、鼻の形も変えなければならない位置の腫瘍摘出手術です。「2週間でドンドン大きくなってきた。」との事でしたが、この処置で今の所うまく行っています。
鼻から2mmすぐ横の腫瘍。サイズを計った所、6mm×8mmでした。

  1. 腫瘍であること。
  2. 対処方法は5種類。それぞれの利点欠点を説明
  3. 処置を実施するなら早い方がよい。
  4. 一般的な外科的にメスで切り取ると、鼻と顔の形が変わる。鼻に近すぎる。
  5. 年齢が14才、命に関わるリスクが高い。

上記を説明して、御家族で話し合って「どの方法を取るか」を決めてください。また、「再度1週間後に来てください」とした。

第2回目診察(初診より1週間後):腫瘍のサイズはほぼ2倍(11mm×12mm)に大きくなっていた。
飼い主さんも、その腫瘍の増殖のスピードに驚いていて、処置を希望した。
「収容処置、提案4」の新しい方法「レーザー固定縮小化処置」を希望した。
増殖スピードが速いため、3日後の手術を決定。

レーザー固定縮小術 手術前

レーザー固定縮小術 手術前

手術当日(初診より10日目):腫瘍のサイズは、12mm×14mm。

猫ちゃんの顔面なので、

  1. 毛を刈って、手術する場所をはっきりと確認。
  2. 麻酔処置を行い、
  3. クリスタルニードルを差込、
  4. レーザー光線を20秒間照射を、
    レーザー光線照射実施中

    レーザー光線照射実施中

  5. 6方向から繰り返して照射し「腫瘍を固定化」終了。
    クリスタルニードル

    クリスタルニードル

レーザー手術1週間後の再診:「腫瘍は帰ったその日の夜には小さくなっていた。」との飼い主さんからの喜ばしい報告あり。
元気・食欲も変わりなし。腫瘍患部の盛り上がりなし(固定縮小化成功)、安定していた。

レーザー手術2週間後の再診:「鼻のすぐ横から頬にかけて」三角形頂点に赤い点、内部にやや硬い、盛り上がりを感じる。
「再発か? 欠損脱落か?」を1週間後に判断。

レーザー手術3週間後の再診:「腫瘍の患部脱落」確認。

レーザー固定縮小術 患部脱落後

レーザー固定縮小術 患部脱落後

良好な結果であり、1ヵ月後の再診とした。

腫瘍の手術は、小さい内にやりましょう。