*

かた21動物病院

人とペットの良好な関係を願う

質問箱

生まれた卵を採卵する Q70102

先のお話の温度と日照時間の管理でメダカを産卵に導くことができると思います。次は新しい世代新生幼メダカからの管理です。
ところでメダカの飼育管理・ノウハウで、技術的にクリアーしなければならない重要なポイントが、メダカのライフサイクルで5箇所あります。メダカ銀行のバンカーになるには、教養とは別にテクニカル項目をマスターし地域リーダーになります。コツをつかめば簡単ですが下記の5項目です。

  1. 温度と日照時間
  2. 採卵と孵化(難関1)
  3. 稚魚(幼メダカ)の餌やり(難関2)
  4. 稚魚(幼魚)の分離飼育
  5. 水の透明感を維持する健康水管理(難関3)
産卵

母メダカに産卵兆候が出てくると周囲から雄メダカが寄り添い、ヒレで抱きかかえるようにして産卵を促し、その産卵と同時に雄メダカが射精し受精卵が出来ます。一般的にその行為は早朝に観察できます。しかしその受精卵は、まだ母メダカのお腹にくっついています。それを母メダカは水草や藻の間を泳ぎまわって、お腹についているネバネバの卵の塊を、水草や藻に引っ付けて産卵を完了します。

卵の受難

大きいな池などでは、いろいろな所に卵は隠されて育ってきます。小さな水槽では、産み落とされた卵をすぐに拾い上げて、親メダカ群から隔離しなければ、すぐに食べられてしまいます。水槽で産卵させる場合に、その作業を怠ると、「卵を生んだのまでは見たことがあるが、子メダカが孵ったのを見ていない」と言うことになりかねません。

卵レスキュー(採卵保護)

親の腹についている卵ですら、食べられることがあります。産み落とされた卵は、見つけ次第別の水槽に移し、隔離飼育をしましょう。より多くの新生稚魚を採取するために、下記の要領で受精卵を採取します。それが毎朝の日課です。

水草・ハサミ切り取り法

水草や藻に産み付けられた卵は、その水草ごとハサミで切り取り、移動させます。

筆・ハケ取り法

卵を腹に付けている母メダカを網で取って、その腹から筆ハケ(絵の具の筆がやりよい)ではぎ取り、別の水槽の水草につける。水草や藻についている卵も、同様に移動できる。

浮き草・丸ごと移動法

「ホテイアオイ」などの浮き水草を置き、そのヒゲ状の根っこに卵を産み付けさせて、その浮き草ごと移動する。

擬似浮き草移動法

  1. 「太目の毛糸」を30cmぐらいに切ったものを、15本ぐらいを中央で折り曲げ、テルテル坊主風イカの足を作り、その4束ぐらいを針金ハンガーの切った棒にさして、水中につるしておいて、それを移動させる。
  2. 「シュロのほうき(ホームセンターで600円ほど)」を買って来て、シュロを1枚ずつにバラして、引き伸ばして、片側の先をホグし、草の根のようにして、反対側をステンレスの針金(24~26番)で縛って、イカの足を作って水中にぶら下げる(ステンレスの針金18番使用)。

ポイント

  1. 受精卵は水槽の底に付けずに、水草の上に乗っかっている方が孵化率が高い。
  2. 水温は、産卵水槽と同じ、温度差ショックを無いようにすること。
  3. 親の水槽を利用する場合は、2Lのペットボトルを底から15cmぐらいに切って、水槽のコーナーに洗濯ばさみで止めておく。又は、上から6cmぐらいの位置に、発砲スチロールをフロート的に貼り付けて、水面より6cmほど上口を浮かせておく。蓋として台所用品「排水口用ネット」をかぶせておく。(親メダカがジャンピングインするのを防ぐ)尚、ペットボトルに針で穴を30ばかり開けておいて、水の循環を作る。
  4. プラスチック製台所用「三角コーナーごみ取り」も使える。その場合、排水口ネットを外から付ける。
  5. 「浮き草・擬似浮き草」を使用する場合の、産卵のための一回の水槽内設置期間は、2週間です。移動先「孵化水槽」での設置期間は、4週間です。それゆえ、最低3セット準備する必要があります。私は、野外水槽ですので「ホテイアオイ」と「シュロの擬似浮き草」を使用しています。毛糸では成功していません。