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かた21動物病院

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新型レーザーメスで皮膚のイボ(腫瘍)取り手術の新記録を更新しました。

新型レーザーメスはレーザー光線を使って手術を行う特殊な外科手術器具です。
両手足をパンパカに腫らしその皮膚が破れて出血している15歳のシーズー体重9.5kg(太りすぎ度150%)のワンちゃんを、年配のご婦人が抱っこして診察に来ました。「皮膚の破れ出血を止められない。治療して欲しい。」と遠方からタクシーで来られました。 診察して見ると皮膚に大小のイボ(腫瘍)が。数えてみると17箇所もありました。「何年も前からあってだんだん増えてきた。大きくなってきた」とのこと。「どんどん増えるから早い目に取ったほうが良いよ。」と、すぐに取ることを勧めました。「2つの病院で相談しましたがもう年齢が15歳なのでリスクが高すぎるとの事で諦めています。」とのことでした。さらに診察を進めるとこの子は、おまけに心臓の弁膜にも異常がありました。これは17箇所の腫瘍摘出手術にはハイリスク(高い危険性が伴う)な症例です。
危険な手術だからやらずに醜いままで死を待つのか、危険でも手術を受けてきれいな体で向こうの世界へ送ってやるかを話し合いました。手術することに決まりました。とりあえず5日間で手足の腫れと皮膚の破れを治め込み、6日目に腫瘍取り手術を行いました。なんと当初17箇所と思っていた腫瘍が56箇所もあり、手術に2時間少々もかかりましたが、無事に56箇所全部取り終えました。
この時は本当に「レーザーメスを持っていて良かったな。」と思いました。これからもイボが出来てくるでしょうが、1個~4個のときにレーザーメス使って取っていけば全身麻酔をしなくても取れます。
老婦人は喜んで帰って行きました。もちろん手足の破れ出血していた皮膚の状況も良好に安定しています。夏は暑いので丸刈りトリミングの時に新しく皮膚のイボ17箇所発見しました。9月末頃にまたレーザーメスを使って再手術です。その老婦人も「手術を受けてよかった。やはりきれいな体で行かせてやりたいです。」と言っていました。

で、ナニが新記録?

  旧記録 新記録
一度の手術で摘出したイボ(腫瘍)の数。 24個 56個
心臓に異常のある子に全身麻酔をしてイボ取りをした最高年齢。 14歳 15歳 
全身麻酔をしないで一度に6個以上のイボ取りした最高年齢。 19歳 19歳